映画で感性磨きたい!

映画の感想と、映画から自分を見つめなおし頭の整理をしています☆彡そのためかなり偏りがある感想になっていると思います(^^;でも、色々な人のブログをみて、感性を磨いていきたいとも思っています^^よろしくお願いします!

火垂るの墓 感想




子供のころにみた印象と、全然違うものでした。
戦争に関わる映画ですが戦争については触れません。

清太と節子の生き様について自分なりの感想を書きます^^

戦時中に突然母親を亡くした二人の兄妹、清太と節子。海軍大尉の父親を持つ。
母の死後、叔母の家に住むことになるが、清太は働かこうとはせず、叔母の家から出て節子と一緒に過ごすという道を選んだ。
叔母は、口は悪いが戦争中の厳しい状況の中、最低限の事はしてあげていたように感じる。


清太の節子と二人で生きていく。という選択について僕は、清太が現実をみることができなかったからではないかと考えた。それは清太が節子を守っているようにみえて、実は「節子を守る」ということが清太の心の逃げ道となっており、また辛いことがあっても日本の勝利を信じていた(父が勝利して帰ってくる)ことも影響しているのではないかと感じた。

しかしやはり未成年の清太にとって抱えるものが大きすぎたと思いました。相談する相手もいない。裕福な家庭で育ったためか、お金の使い方もわからない、また戦時中ということもあり、誰も見知らぬ子供二人をかまってあげることができない状況・・想像もつかない世界である。しかし清太は、他人からアドバイスをもらったり、危機的な現状から抜け出すチャンスは何度かあったようにも感じたが、終盤は節子が栄養失調で意識もうろうとしているにも関わらず、清太は誰にも頼りたくないのではないかというようにもみえた。節子を守るという心の糧が強くなりすぎた結果ではないかと感じた。祖母と過ごした際の経験も重なっていたのだろう。

悲しい結末を迎えたが、清太も節子、二人は精一杯自分のためそして兄妹のため生きたのだと思う。しかし、生きぬく事は出来なかった。

社会で生きるということ、そして人として(自分が)生きる意味・・「生きる」ということについて非常に考える事ができた作品である。