映画で感性磨きたい!

映画の感想と、映画から自分を見つめなおし頭の整理をしています☆彡そのためかなり偏りがある感想になっていると思います(^^;でも、色々な人のブログをみて、感性を磨いていきたいとも思っています^^よろしくお願いします!

マレフィセント 感想~





※あらすじ・ネタバレ満載です!!注意してください!!


人間が住み王が統率をとっている国、もう一つはマレフィセントが住む自然にあふれ自由に色んな種族の妖精が住む国。2つの国があるってところからはじまります。人間はもう一つの国(マレフィセントのいる国)まで支配しようとする。人間の底なしの欲望ですね・・・。

欲望はないが強い恨みやショックから悪のように変貌するマレフィセント。でも、マレフィセントの世界ではもともと王がいないので、考え方は色々。人間と交流をもつ妖精もいたみたいです。でも、マレフィセントの力によってどんどん国ごと変わっていってしまいます。どんな世の中でも力のあるものが上に立ってしまうんやなぁ・・って思いました。


その中で、生まれるオーロラ姫。マレフィセントは強い恨みから王の娘であるオーロラ姫に16歳になったら死んでしまったかのように永遠の眠りについてしまうといった呪文をかけます。自身の経験から、この世にはありえないという真実の愛によるキスのみがこの呪いを解くことができると付け足します。王は、極度の恐怖から周りもみえなくなり、オーロラ姫を自分から離し、交流関係のあった妖精に人目から離れた山奥にて育児をたくします。

何も知らず山奥で育ったオーロラ姫。そんなオーロラ姫はもう見るからに化け物みたいな妖精や、明らかに不穏な雰囲気をしてるマレフィセントに対しても何の違和感もなしに接することができます。

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育児にはげむ妖精たちが頼りないと、成長を見守るマレフィセント・・純粋なオーロラ姫をみて、心の中に変化がみられるマレフィセント。ここがほんとにすばらしかった。多くを語らないけど、うちに秘めている想いや心変わりとかすごく伝わるものがあって、すごく感動した。すごく難しい役だったと思う。マレフィセントって悪役のイメージがすごく強いキャラクターで見た目も怖そうやし、悪役!ってイメージでこの映画みるから余計感じるものがあったのかな。

・・・でも呪いは、真実の愛によるキスでしか解けない。

マレフィセントがかけた魔法ですが、マレフィセントの力ではどうしようもない状況。胸を痛めるマレフィセント


・・そしてついにその時が。


知っている物語のように、オーロラ姫に恋する王子がでてきます。ここからは、このブログでも伏せておきます。

本物の愛とは何か・・・。

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この映画をみて、やっぱり生まれた環境育った環境によってここまで違ってしまうんだなっと改めて感じました。マレフィセントは、もともと人間のように欲望などもなく生活していました・・それに対してこの映画にでてくる人間達は王にいわれるがまま、欲望のまま生きているように見えます。マレフィセントは、最後に王を殺す直前で後ろを振り返り帰ろうとします。僕は、その時にはもう復讐・・そんなものはマレフィセントにとってどうでもいいものだったのではないかと思います。それは・・それ以上に大事なものをみつけたからだと思いました。しかし、最後に王がとる行動・・非常に残念です。人間の底なしの欲望がきわだってみえ、また救いがありませんでした。

この醜い争いの中に突然立たされるオーロラ姫。実の父である王・・ある意味育ての親であるマレフィセント・・両国の争い。悪とはなにかもわからなかった彼女のとった選択・・どんな想いだったのでしょうか。オーロラ姫の行動は、もう言葉なんか通りこしているようにみえました。

この映画で、

正義、悪・・

それがオーロラ姫の存在によってそれだけではないんだなってことを感じました。

オーロラ姫をみたマレフィセントの心変わり・・映画では救いがない人間、でもきっと救いもあるんですよね。マレフィセントもオーロラ姫がいなければ変われなかっただろうし・・。そして、最後のマレフィセントについてナレーターが語っています。

英雄でもなく邪悪な者でもなく その両方の顔を持つ人
それが「マレフィセント


マレフィセントってタイトルの深さを改めて感じました。

マレフィセントが僕ら人間を表しているような気がします。

映像も思ってた以上に迫力があって、どんどん映画の世界に引き込まれました!マレフィセントが飛んでいるシーンとか爽快でした!!ちなみに上の画像にカラスが出てきますが、このカラスがまたいい味だしてます^^

ひまわりと子犬の7日間 感想~





すごくシリアスな映画です。

あらすじ(ネタバレ)注意!!

あらすじ(ネタバレ)~

主人公は保健所で働いている。妻を事故でなくしている。子供は二人。
犬の里親探しなど、殺処分される犬を一匹でも減らそうと努力していているが、無理ならば殺処分しなければならない仕事。胸は痛むが保健所の決まりである。
      
保健所の犬の「命の期限は7日」「名前はない」

ある日、住民から迷惑な犬がいるとの報告を受け、野良犬を保護しに向かう。野良犬には子供がいた。激しく威嚇し、手におえない状況である。なんとか犬を保護、保健所に連れて帰ることになる。

また父親の里親探しを手伝っていた娘が、父が仕事で犬の殺処分もしていることを知ってしまう。ひどく傷つくが、父親の友人(獣医)につれられ父の働く保健所にはじめて見学にいく。

そこで、あるオリの前に立つ。あの野良犬である。犬は子犬の前に立ち、激しく威嚇している。父親は、娘をオリから離す。
しかし、娘は威嚇する犬をみて、「子供のために一生懸命戦っているんだよね?あの親子をお父さんは殺すの?私のお母さんだって生きてたら同じように守ってくれると思う。あの親子を殺さないでほしい」といい、父は娘とこの犬を守る事を誓う。

その日から父の戦いが始まる。しかし犬との距離は縮まらない。
そんなある日、娘の言葉に父は大事な事に気づく。
それは心で犬に向き合うこと。その日から保健所に泊まり込みこむことになる。

「どんな動物にも生きてきた物語があり、歴史がある」これは亡くなった妻の言葉である。

この犬にはどんな物語があり、歴史があるのだろう・・

期限は7日・・そしてその日がくる。
あとは映画で^^


感想~

犬の殺処分問題・・
社会を知らない子供の純粋な想いにとても考えさせられた。また映画の中での娘の心の成長に胸をうたれた。
すべての動物を救う事はできないかもしれない。
この犬にも一応過去の映像が出てきます。この映画は実話を元にした映画のようですが、犬の過去の話は想像の世界だと思います。でもその犬が生きてきた物語・歴史は必ずあり、例えば映画のように人になつかない凶暴な犬でも人にここまで懐かず凶暴になってしまった原因は必ずあるはず。

僕ができること。まずはこのような事実があるということを知ること。募金、里親探し・・形は違えど、このような問題に真剣に向き合っている人がいるということを知ること。

犬は、ほとんどがペットとして、そして家族の一員として飼われています。動物を飼う時は責任を持って飼い、無責任に殺傷される(飼われる)犬が一匹でも減ってくれるよう祈っています。

僕も生まれた時から犬(ビーグル)がいて、兄弟のように思っていました。すごく感情豊かで、本当に家族の一員でした。別れは本当につらく、今でも思い出します><犬は本当によく飼い主をよくみています。

人間も一緒だなって僕は思いました。この映画の犬のように生きてきた物語、歴史が必ずあって、今がある。色んな人がいるなかで、生きるって難しい><
言葉の力って大きいけど、その言葉の中に含まれているものっていっぱいあると思う。言葉にしなくても伝わるものやっていっぱいあるし。言葉なんかよりずっとそっちのほうが大事やと思う。この映画でも心の友達ってセリフがあったのですが、すごくよかった。

ケルベロスの肖像 感想~

 

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ネタバレあります!注意!

この映画にでている人物のキャラクターはすごく好きです。心療内科医の田口先生、厚労省の役人の白鳥さんのコンビ。人の身体面、精神面、社会面までを考える心療内科医の先生と論理的な思考をもつ役人のコンビで、これがいい感じ^^ちなみに白鳥さん、ロジカルモンスターって異名があるらしいです。

ドラマを全部みているわけではないので、人間関係などわからないところもありましたが、それでもなかなか楽しめました。映画がはじまって早々、ある別荘の地下室で何人もの変死体がみつかる~という衝撃的なスタートからはじまります。
今回は、Aiセンター(AIは、死体をCTやMRIなどの画像解析により死因を究明する制度のことみたいです)に顕微鏡レベルの解像度を誇るMRIを導入するにあたりシンポジウムを開きますって話しがストーリーの中心になります。
その後、その変死体と、Aiセンター、医療問題などが、複雑に絡みあい大事件へと発展していきます。


結論をいうと、結局これは殺人事件です・・


犯人は、ある医療問題に巻き込まれ、その問題について本気で考え行動していた人なのですが、結局どれだけ頑張っても現状ではこの問題に立ち向かえない、許せない!という理由で、今回の事件(殺人+α)をおこしました。自分が医療事故により辛い想いを十分にしてきたはずなのに関係のない人も巻き込みだし、途中から暴走モードに突入していきます。

一方、白鳥さんも研修医時代に医療事故に関わり、それを隠していた事が判明します。しかし、研修医という立場でどれだけ声をあげても、現状ではその問題に立ち向かえなかった。だから現場と患者を支える両方になろうと考え今に至るのだという。また、逃げたいという気持ちもあったのだと言うのですが、すなおな意見だと感じ、胸にひびいた。ロジカルモンスターがそれをいうからぐっとくるんでしょうね。

また、この犯人と同じ医療問題に巻き込まれ、被害者の会で犯人と顔みしりになったという医師も出てきます。この医師は、犯人が犯した犯罪で苦しむ人を必死で助けようとします。

そして最後には、犯人の勘違いも発覚し・・ある意味かわいそうというか、救いようがなかった。

あと、Aiに最強のMRIを導入した先生が出てくるのですが、この人もが非常にかわいそうなんです!派手好きで、自分の研究以外には興味がまったくなさそうな先生で、見ていてもあまり好きにはなれないような先生ですが、自分の目標のために一生懸命頑張ってきた人なのに・・悲惨すぎるやろ!でも、MRI導入のシンポジウムではすごくかっこよかった。てかあんなシンポジウムありえないけど(笑)、

映画にはミステリーやドラマだけでなく、医療問題など非常に難しい問題も出てきます。詳しい知識もないので、語れませんが・・この映画をみて、そしてこのブログを書いていて思ったのが、やっぱり世の中には間違いはあったとしても、正解なんてものはないんだな・・って思いました。自分にとって正解でも人にとっては違うかもしれない。一人一人個別性があって僕らはその中で生きている。正解か間違いかを考えるだけじゃなくて、そのグレーゾーンをもっと考えていく事も重要なんじゃないかなと思いました。

・・だから、僕はヒューマンドラマが大好きなんです(笑)と、よくわらかないまとめで終わります。ちゃんちゃん^^♪

インサイドヘッド 感想~





超絶 ネタバレとあらすじがあるので見てない人はやめといてください^^そして、みてまたよかったら映画の感想聞かせてください^^♪

主人公ライリーが生まれた時から感情達が頭の中にいる。
司令塔にいる感情達(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ)。いつもライリーを見守りそれぞれでライリーを制御している。

ライリーの経験が色々な色の玉(ヨロコビは黄色 悲しみは青色 怒りは赤 ビビリは紫 ムカムカは緑)になり司令塔に集まり、そこから大事な記憶~いらない記憶などに分類されていく。



それらが集まり島となり司令塔にあつまり、それらがその人を作っている(価値観のようなもの)。ライリーの場合は、「おどけ島」「友情の島」、「正直の島」、「ホッケーの島」「家族の島」であった。これらの島はライリーの幼いころからの経験が積み重なり分類されてできた島であり、それぞれ司令塔につながっている。明るい記憶が多い。


そんな中、カナシミだけが浮いた存在になっていた。みんなライリーを見守っており、カナシミが働きかけても、ヨロコビを中心としてライリーが悲しまないように軌道修正をかける。カナシミの扱いが司令塔にいる感情達の中でもよくわかっていない状況であった。

しかし、ある日ライリーは突然転校することになる。住む場所は思い描いていた家ではなくネズミが死んでいるような汚い家、そして家族の関係もそれぞれの事情で気まずいムードに。そんな中、はじめて新しい学校へ行くことになる。最初は、新しい学校生活にヨロコビにあふれ楽しみにしていたが、はじめての自己紹介でカナシミが誤ってボタンを押してしまう。すると突然前の生活が恋しくなったり(それだけではないが・・)、色々な気持ちがあふれてしまい自己紹介中に泣いてしまう。それにより学校のみんなから白い目でみられてしまうことになる。




そんな時、カナシミとヨロコビがある事故で記憶装置により司令塔から飛ばされてしまう。
司令塔は、大混乱!イカリ、ムカムカ、ビビリだけでライリーを見守る事になるのだ。ライリーは、その後も新しいホッケーチームに行くがそこで失敗をしたり、家族にも強くあたってしまったり、前住んでいた友達が新しい友達と仲良くしていることをテレビ電話で知ったり・・そんな事をしているうちに、どんどん気持ちがふさがっていってしまう。それにともないライリーの中の島が一つ一つと崩れていってしまう。




ヨロコビ、カナシミは司令塔から遠く離れたたくさんの記憶が収納されている場所に飛ばされる。二人は、ライリーの島が崩れている事に気づき、司令塔に戻ろうとする。

そこには、たくさんの出逢いがあり、またライリーに関わる色々な空間(妄想の世界や怖いものを閉じ込めておく倉庫?みたいなの)、また情報を伝えるパイプ(経路)もいっぱいある。そして司令塔の真下にはゴミ捨て場(記憶を破棄する場所)がある。しかし、ライリーが不安定であることから思うように司令塔にたどり着くことができない状況である。

ライリーを幸せにするという目的として、カナシミの存在を理解できないでいるヨロコビであるが、カナシミと関わる中でカナシミの不思議に気づきだす。ただのネガティブシンキングではない?ひどく落ち込んだキャラクターがいたのだが、そのキャラクターをヨロコビは元気づける事ができなかった。しかしカナシミはそのキャラクターの痛みを傾聴し痛みを共有させることにより元気づけてしまうのだ。

そんな中、ライリーは家出をしようとしていた。残された三人は大混乱。ライリーは母親からお金を盗みバスに乗る。正直の島、そして最後の家族の島の崩壊である。ライリーは完全に心を閉ざしてしまう司令塔から指令がまったく送れなくなってしまうのだ(ライリーを操作する機械は完全に停止してしまう)。

そんな時、カナシミとヨロコビがついに司令塔にたどりつく。
そこでライリーの止まった心をふたたび動かしたのがヨロコビではなくカナシミであった。
カナシミを動かしたのはヨロコビである。ヨロコビも、旅の中で気づき(=成長)がたくさんあったのだ。そしてカナシミは、今までのヨロコビの記憶に触れ、それらをカナシミ色に染める。
それによりヨロコビだけでは見えなかったものがみえてくる。
ライリーの感情が突然あふれだし、バスを降り、家族のもとにもどっていく。家族もライリーを抱きしめる。
すると、黄色と青色がまざった色玉がでてきたのである。それから時がたち、制御室も修理され、新しい島もたくさんできている。新しいボタン(様々な感情のバリエーション)も増えるのだった。ライリーの大人への成長である。



感想~
◆犬や猫の頭の中がうつるが、それらの中にも感情達がいる。しかし、彼らの感情達は自由に動き回っており、制御はしていないようだ。やはり人間は感情達を制御できる動物であるという事であり、それが人間なのだと思った。何事もバランスが大事であり、成長に伴い感情の玉も色々な色がまじりあっていく。それに伴い、感情のバリエーションも増えていく。そんな複雑な感情を制御する、それが「成長」なのだと感じた。

◆ちょこちょこ面白いなって思ったのが、どれだけまじめな事考えてても、頭の片隅にどうでもいい事を考えてたり、喧嘩しているのに母親の頭の中ではイケメンの男の人ができてきたり・・あるある!!って思う事がよくありました。人間ってやっぱり単純じゃないし面白いなって思いました。

◆ライリーの頭の中ではヨロコビがメインであるようにみえたが、母親の中ではカナシミがメインでコントロールしていたりもしたのも面白い。僕はどうなんだろう?ヨロコビとカナシミとビビリのトリプル操作かも?(笑)

◆ライリーだけじゃなくてほかの人の頭の中も色々でてきたけど、意外にライリーの事を最初白い目でみていた同級生達の頭の中なんか面白かった。派手な格好をした女の子の頭の中とか、見た目とは反対の感情が働いていたりして^^

◆あと、ドリカムの歌!「愛しのライリー」で、ライリーって名前入れちゃう!?って思ったけど、それが今思うと、これはあなたの物語って意味を考えると、勝手に深いな~って思って好きになりました^^v

この映画いっぱい語りたいけど、人によって見え方がほんとに違うんでしょうね^^色々な感想を聞いてみたいです^^僕は、この映画のテーマと自分を当てはめて、すごく感じるものがありました。成長というのが僕のテーマでありコンプレックスなのだと思います。この映画は僕にとってはとても意味のある作品でした*^^*

トワイライトささらさや 感想~

最近、映画のブログ書いてて、自分が普段どんな事考えてるのかがわかってきた気がする。ブログみかえしても、いつも同じ事書いてるし(笑)

生きていくのは難しい・・ってのが、僕のテーマなんやと思う。
僕の中での生きていくっていうのは、人との関わりの事なんやと思う。

僕は、他人の背景とかその人の本質なんかを、すごい感覚的で勝手な妄想なんやけど、その人のもつ雰囲気とか言動・行動とかから自然に考える傾向がある。実は、その考え方が結構自分で好きやったりもしてるんやけど・・

今思うと、なんでこんな考え方になったんやろ~って思う。

もしかしたら、小さいころとか人の顔とか気にしながら生きてたのかもしれんなぁ~^^;もう忘れたけど。
ストレスも頭では感じにくい体質なんやけど、身体に出やすいし、本質はすごく弱い人間なんかも・・とも思う(笑)自分が感覚的に感じた事に理由をつけては自分を守ってたのかもしれんなって思う^^;

考えに偏りはあるけど、今はこの性格もなかなか好き(今まで自分の考えに、こんなに偏りがあるとは思ってませんでした・・むしろその逆やと・・笑)。

というわけで、また僕のいつもの視点でブログ書きます~♪




ネタバレ注意です。


サヤとユウタロウ、二人は夫婦。生まれたばかりの子供がいる。
サヤと息子を残しユウタロウは交通事故で亡くなってしまう。
しかしユウタロウは、成仏できないでいた。

ユウタロウは自分が死んだ事は分っているが、悲観的な感じは一切なく、生きているのとそんなに変わらない雰囲気である。

実は、サヤは親に育てられた覚えがなく、家族の事を知らないため、ユウタロウはそんなサヤが心配で成仏できないでいると思いサヤと子供をいつも見守っている。

またユウタロウは、人の身体に乗り移り、少しだけ現実世界に戻る事ができた。
乗り移ることができるのは、ユウタロウのことを見える人のみであり、一度乗り移った人にはもう乗り移ることができない。

ユウタロウの葬式の日、ユウタロウの父を名乗る男が現れ、サヤに子供を預かりたいと告げる。ユウタロウは、サヤに自分も親がいないと話している。
ユウタロウは、葬儀に参列している人に乗り移り、サヤに遠くの町に逃げろと告げる。親がいないといっていた理由はいわない。サヤは意味もわからず、「ささら」という町に移り住むことになる。

そこで出会う愉快な人達、また人の身体に乗り移っては出てくるユウタロウ
みんなサヤとその子供が心配なのだ
しかし、そこに出てくる愉快な人達にも抱えているものがいっぱいあって、サヤを心配しているようで彼らもサヤとともに成長している。そんな様子が描かれているのも面白い。

そんな中、ユウタロウが乗り移ることができる人(ユウタロウのことを見える人)がいなくなってしまう。

・・それはユウタロウとサヤの最期の別れである

夫婦喧嘩をしつつも、最後は泣きながら抱き合う二人
いつも笑って肝心なことは最後まで言わないユウタロウがはじめて感情をあらわにする

「なんのためにこの世に生まれてきたんだよ・・」

それに対してサヤは「ユウちゃんと出逢い、子供を授かり私は幸せだよ?」と答える

人の身体に乗り移ってでてくるユウタロウ・・外見は違ってもサヤにはユウタロウがみえていた

「私にはちゃんとユウちゃんがみえる!!」

外見は違っても、サヤにはそんな外見なんかよりずっと大事なものがあるのである。


家族を知らなかったサヤだが、この町(環境)そしてユウタロウやその町に住む人達と関わるなかで成長していく。ユウタロウと最後の別れの後、ある事件が起こるが、みんなが心配するサヤはもうおらず、完全に母親になっている。

まぁとにかく新垣結衣の演技がすごいんですT-T


サヤが心配で成仏できないでいると思っていたユウタロウ・・でも実は成仏できない理由はそれだけではなかった。それはサヤにはいないと話していた父の存在である。
ユウタロウは、死んでから父の事を知る。母が死んだときにそばにいなかった父・・・ユウタロウは父を恨み、母の死以来、父とは疎遠になっている。父は母を見捨てる最低な男だと思って生きていた。
しかし、ユウタロウは父の本当の姿や胸に秘めた想いを死んでから知ることになる。
もうえずくほど泣きましたTT
子供にとって親の影響ってかなり大きいと思う。僕も親とは色々あったけど、この映画をみて感じるものがいっぱいあった。

言葉では説明できない事っていっぱいあって、それが人との繋がりの中で一番大事なんじゃないかなって思った。一人一人色んな人生がある、個別性がある。映画とは関係ないけど、椎名林檎さんの曲で、透明人間ってあるんやけど、その中で「何かを悪いというのはとても難しい。僕には簡単じゃないことだよ」って歌詞がすごくすきです^^人

でも、そんな難しい人間関係の中で辛いことも楽しいことも色んな事を経験できる。そのすべてが成長であって、そして自分自身もきっと誰かになんらかの影響を与えていると思う。それが生きる事なんかなって感じた。

相手を知る前に自分を知る事って大事やな・・っていつも思う。自分にとってこの映画はとても意味のある映画でした

火垂るの墓 感想




子供のころにみた印象と、全然違うものでした。
戦争に関わる映画ですが戦争については触れません。

清太と節子の生き様について自分なりの感想を書きます^^

戦時中に突然母親を亡くした二人の兄妹、清太と節子。海軍大尉の父親を持つ。
母の死後、叔母の家に住むことになるが、清太は働かこうとはせず、叔母の家から出て節子と一緒に過ごすという道を選んだ。
叔母は、口は悪いが戦争中の厳しい状況の中、最低限の事はしてあげていたように感じる。


清太の節子と二人で生きていく。という選択について僕は、清太が現実をみることができなかったからではないかと考えた。それは清太が節子を守っているようにみえて、実は「節子を守る」ということが清太の心の逃げ道となっており、また辛いことがあっても日本の勝利を信じていた(父が勝利して帰ってくる)ことも影響しているのではないかと感じた。

しかしやはり未成年の清太にとって抱えるものが大きすぎたと思いました。相談する相手もいない。裕福な家庭で育ったためか、お金の使い方もわからない、また戦時中ということもあり、誰も見知らぬ子供二人をかまってあげることができない状況・・想像もつかない世界である。しかし清太は、他人からアドバイスをもらったり、危機的な現状から抜け出すチャンスは何度かあったようにも感じたが、終盤は節子が栄養失調で意識もうろうとしているにも関わらず、清太は誰にも頼りたくないのではないかというようにもみえた。節子を守るという心の糧が強くなりすぎた結果ではないかと感じた。祖母と過ごした際の経験も重なっていたのだろう。

悲しい結末を迎えたが、清太も節子、二人は精一杯自分のためそして兄妹のため生きたのだと思う。しかし、生きぬく事は出来なかった。

社会で生きるということ、そして人として(自分が)生きる意味・・「生きる」ということについて非常に考える事ができた作品である。

アンコール 感想~





今回はネタバレなしです。
家族愛を強く感じる映画です!妻への愛、そして息子への愛。でも重くなく、コメディー調で笑えます。出演者の演技がやばいです!!僕は自分の育った環境と、この映画の環境が似ているところがあり、終始号泣でした(笑)父と息子の所はすごく共感です。不器用なんです、恥ずかしいんです。でも心は通じているみたいな^^;
この映画の本当のタイトルはSong for MARION(妻)みたいです。
それは家族のため、そして自分のために歌う、「生きる事!」ってのがテーマだと思いました。

辛いことも楽しいことも人生色々ある。そして僕らは、それぞれ育った環境も違うし価値観も違う。いろんな形があるけど、「型にはまらない」自分らしく今を生きる。年を重ねれば重ねるほど、みんな型にはまり年をとっていく。でも、年齢なんて関係ない、人生は変えられる。でも、「変わる事!」それは簡単な事じゃない。変わる事っていうのは形じゃなくて、「自分自身の成長」ということだと僕は思う。そしてその成長は、他人には分からないかもしれない、でもその変化はきっと他人にもなんらかの影響を与えると思う。人と人との繋がりが積み重なって今があるのだということ。そんな事をこの映画から感じた。
嫌なこともあるけど、その中で僕は成長し続けたいと思います^^