マレフィセント 感想~
人間が住み王が統率をとっている国、もう一つはマレフィセントが住む自然にあふれ自由に色んな種族の妖精が住む国。2つの国があるってところからはじまります。人間はもう一つの国(マレフィセントのいる国)まで支配しようとする。人間の底なしの欲望ですね・・・。
欲望はないが強い恨みやショックから悪のように変貌するマレフィセント。でも、マレフィセントの世界ではもともと王がいないので、考え方は色々。人間と交流をもつ妖精もいたみたいです。でも、マレフィセントの力によってどんどん国ごと変わっていってしまいます。どんな世の中でも力のあるものが上に立ってしまうんやなぁ・・って思いました。
その中で、生まれるオーロラ姫。マレフィセントは強い恨みから王の娘であるオーロラ姫に16歳になったら死んでしまったかのように永遠の眠りについてしまうといった呪文をかけます。自身の経験から、この世にはありえないという真実の愛によるキスのみがこの呪いを解くことができると付け足します。王は、極度の恐怖から周りもみえなくなり、オーロラ姫を自分から離し、交流関係のあった妖精に人目から離れた山奥にて育児をたくします。
何も知らず山奥で育ったオーロラ姫。そんなオーロラ姫はもう見るからに化け物みたいな妖精や、明らかに不穏な雰囲気をしてるマレフィセントに対しても何の違和感もなしに接することができます。
育児にはげむ妖精たちが頼りないと、成長を見守るマレフィセント・・純粋なオーロラ姫をみて、心の中に変化がみられるマレフィセント。ここがほんとにすばらしかった。多くを語らないけど、うちに秘めている想いや心変わりとかすごく伝わるものがあって、すごく感動した。すごく難しい役だったと思う。マレフィセントって悪役のイメージがすごく強いキャラクターで見た目も怖そうやし、悪役!ってイメージでこの映画みるから余計感じるものがあったのかな。
・・・でも呪いは、真実の愛によるキスでしか解けない。
マレフィセントがかけた魔法ですが、マレフィセントの力ではどうしようもない状況。胸を痛めるマレフィセント。
・・そしてついにその時が。
知っている物語のように、オーロラ姫に恋する王子がでてきます。ここからは、このブログでも伏せておきます。
本物の愛とは何か・・・。
この映画をみて、やっぱり生まれた環境育った環境によってここまで違ってしまうんだなっと改めて感じました。マレフィセントは、もともと人間のように欲望などもなく生活していました・・それに対してこの映画にでてくる人間達は王にいわれるがまま、欲望のまま生きているように見えます。マレフィセントは、最後に王を殺す直前で後ろを振り返り帰ろうとします。僕は、その時にはもう復讐・・そんなものはマレフィセントにとってどうでもいいものだったのではないかと思います。それは・・それ以上に大事なものをみつけたからだと思いました。しかし、最後に王がとる行動・・非常に残念です。人間の底なしの欲望がきわだってみえ、また救いがありませんでした。
この醜い争いの中に突然立たされるオーロラ姫。実の父である王・・ある意味育ての親であるマレフィセント・・両国の争い。悪とはなにかもわからなかった彼女のとった選択・・どんな想いだったのでしょうか。オーロラ姫の行動は、もう言葉なんか通りこしているようにみえました。
この映画で、
正義、悪・・
それがオーロラ姫の存在によってそれだけではないんだなってことを感じました。
オーロラ姫をみたマレフィセントの心変わり・・映画では救いがない人間、でもきっと救いもあるんですよね。マレフィセントもオーロラ姫がいなければ変われなかっただろうし・・。そして、最後のマレフィセントについてナレーターが語っています。
英雄でもなく邪悪な者でもなく その両方の顔を持つ人
それが「マレフィセント」
マレフィセントってタイトルの深さを改めて感じました。
マレフィセントが僕ら人間を表しているような気がします。
映像も思ってた以上に迫力があって、どんどん映画の世界に引き込まれました!マレフィセントが飛んでいるシーンとか爽快でした!!ちなみに上の画像にカラスが出てきますが、このカラスがまたいい味だしてます^^